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Wharton MBA 記  ~Carpe diem - 今を生きる~

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2007年 07月 15日

存在価値

“手を上げろ”
“意見を言え”
“声を大きく”
“自身を見せろ”
”相手の目を見ろ”

さもなくば、評価は下がる?

“NO”

評価はゼロ。

アメリカの学校では、こういった光景は決して珍しいことではない。とりわけビジネススールではその度合いは更に増す。Topレベルになれば、その度合いは更に増す。

先日、クラスでcase studyが行われた。別の言い方をすれば、己の意見を発するための授業といえる。その場にいた学生は40人。テーマはエアバスとボーイングのビジネス戦略ついてだ。授業が始まった途端に全員が一気にそれぞれの考えをぶつけ合う。その光景は、ダムに溜まった水が決壊し一気に流れ出すようなあの“勢い”に近い。その瞬間から教室に存在する全ての人間がライバルと化す。

前提として、“意見”とは口を開くことだけを意味してはいない。そう、意見とは口を開き、且つ意味のあることを言わなければならない。無駄なことを言うと、速やかにと“止められる”。あるいは、無視される。

正直のことを申せば、僕は“あの日”それなりの準備をしていった。自分なりの分析をし、それを前提とした論理的な主張も用意していた。だが、悲しいかな、僕は完全なる敗北を味わった。なぜか?簡単なこと。有意義な意見を言えなかったからだ。確かに、僕の準備の仕方にも問題があったのは事実。そもそも考える方向性を間違えていた。したがって、次回に向けて如何に改善するかは自分なりに“解”は導き出したつもりではいる。それにしてもあの敗北感は久々に味わった。同時に、僕がこれまで如何に生ぬるい環境にいたかも思い知らされたような気がする。世界と戦っていくことは口で言うほど簡単なことではない。

心に火がついた。

日本代表として
僕は負けるわけにはいかない。

by ny_since1999 | 2007-07-15 02:56


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