Wharton MBA 記  ~Carpe diem - 今を生きる~

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2009年 05月 01日

Survive

Excellence in Teaching
Franklin Allen
Robert Borghese
Brian Bushee
Enrico Diecidue
Thomas Donaldson
Kartik Hosanagar
Asuka Nakahara
Richard Shell

MBA Core Teaching
David Bell
*Alex Edmans
*Sarah Kaplan
*Serguei Netessine
*Jeremy Siegel
*Robert Stine
Mike Useem
*Matthew White
Mauro Guillen
Kartik Hosanagar
Eric Orts
Krishna Ramaswamy
Bob Stine
*David Wessels

2008-2009年のteaching awards が発表された。名前を見るとやはり順当ともいえる教授陣が賞を受賞している。ちなみに、僕は印の付いている教授の授業を受講あるいは参加したことがあるわけだが、やはりteachingの質は皆高い。皆、独特のスタイルを持ち、学生たちを魅了する。彼らの授業は、最初から、最後まで集中力を維持して話を聞くことができることは言うまでもない。個人的にはAlex Edmansに注目している。自分自身、一年生の時にAccelerated Corporate Finance を受講して、彼のTeachingの質の高さに驚愕した学生の一人でもある。更に驚くべきことは、Alexはまだ20代だということ。 若くしてWhartonで教鞭をとり、しかも学生から指示を受けAwardをもらうなんて実に立派なもんだ。個人的にも、昨年のWharton Asia Business Conference (WABC)を通しAlexとは個人的な親交があった。その関係は今でも続いている。ふとした時に見せる彼の仕草はやはりまだ20代の若者。たが、繰り返すけれど彼が教授として皆の前に立った時に彼は豹変する。多くの学生がそのギャップに驚かされるのもまた事実。そんなAlexの今後の活躍に期待したい。

今回のAwardsは教授たちにとって無視はできない賞であることは言うまでもない。それもそのはず。教授たちは自分のAchievement(達成)の蓄積に必死。awardsの蓄積は、もちろんレジメにものるし、それは結果として昇進にもつながる。実は、”教授”と言えど3段構えになっていて、Assistant Professorから始まりAssociate Professorに。そして最後がProfessorになる。皆、そのアカデミズムの階段を上るのに必死なわけだ。ちなみに、上述の20代のAlexは、もちろん現在はAssistant Professor。言わずもがな、本人だってその昇進を常に視野に入れているに違いない。(個人的には本人からもいろいろ聞いているが)。

日本の化石化した大学教授、あるいは大学教育を前提にすると、一見するとアメリカのアカデミズムの世界も非常に保守的な世界に見えてしまう。だが、それは誤り。米国ではむしろその逆。そう、強烈にaggressiveと言えよう。その姿はむしろビジネスと同じだ。あるいは、プロスポーツチームとも言っても過言ではなかろう。プレイヤー達は、自分の成績のアピール必死だし、同じようにチームのマネジメントは常にパフォーマンスの高い選手を探し求めてヘッドハントやスカウトに奔走する。そしてこの構図は、アメリカのアカデミズム界をそっくりそのまま表してる。実際、Whartonでも昨年看板教授が他校へと引き抜かれた。同氏がどこに行ったのかは定かではないけれど、噂によると副学長?的なポジションを得たという。彼の名は、Andrew Metrick。Venture Capital and the Finance of Innovationの著者としても有名な方だ。このように、大学間の熾烈な競争と、教授個人のDesire(願望)が密接に絡み合い、こんにちのアメリカのアカデミズムは姿をなしているわけだ。

先日、興味深いニュースがあった。それは、Nicolaj Siggelkowが教授に昇進したというニュースだ。僕はこの裏には様々な力学が存在していたのではないかと考えている。SiggelkowはWhartonのstrategyの看板教授。僕自身、彼の授業を受講したかったわけだが、生憎それは達成できずに終わってしまった。なぜならば、昨年一年間、彼は休暇を取っていたからだ。それにより僕を含めたClass of 2009の学生には、上述のAndrew Metrickはもちろんのこと、Siggelkowの授業もとれないという悲劇が起こってしまった。これに対し、多くの不満が学生から出たことは言うまでもない。それもあってか、先日、Strategyの特別レクチャーで、Siggelkowが一年ぶりに教鞭にたった。もちろん僕もそのレクチャーはしっかりと見たわけだが、やはりSiggelkowの授業は教え方、質ともに抜き出ている。あっぱれの一言に尽きる。そしてそのレクチャーの最初にアナウンスされたのが、上述の通り、SiggelkowのProfessorへの昇格だ。同氏はまだ30代後半。この若さでのProfessorへの昇格は異例と言えるのではないだろうか。きっと、そこには様々な力学が存在していたに違いない。掻い摘んで言うならば、昇進させることにより、Siggelkowを休暇からWhartonに戻した、あるいは他校からのヘッドハントから守ったのではないだろうか。もちろん、これはあくまで僕の推測の域を出ることはない。これは、休暇を取っていた人間がなぜいきなり昇進するのか?への僕なりの単純な回答だ。

さて、先週水曜日、Wharton Financeのドン中のドンであるFranklin Allen(無論、彼は上記のように、今年もExcellence in Teachingを受賞している)と光栄にもランチを食べることができた。様々な話をすることができたけれど、Allenの僕の質問に対する一言が印象的だった。

What is the next challenge of Wharton?

"Survive"



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by ny_since1999 | 2009-05-01 23:20


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