Wharton MBA 記  ~Carpe diem - 今を生きる~

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2009年 04月 09日

Light up the future

Whartonの同期から一通のメールが届いた。彼も、他の人から受け取ったメールを、Wharton内で転送してくれた。そして僕は躊躇うことなくそのメッセージをこのブログに載せるこにした。読者の皆さんが何かを感じ、次の行動に移してくれるのならば、その行動に感謝したい。人間の命はお金で買うことはできない。まして、小さな子供の未来に値段をつけることなどできやしない。幸い、今小さな子どもが立ち向かっている困難は、大きな額ではあるけれどお金があれば解決できる。今、健康に生きる僕たちのちょっとした手助けが、子どもの命を助け、子どもの栄えある未来への一歩となるならば、僕たちはきっとやるべきことがある。頑張れいっき君。

重い心臓病…一己ちゃん頑張れ 日馬富士関が激励
4月9日18時42分配信 産経新聞


===引用開始
皆様
突然のお願いメールをお許し下さいm(__)m
-- --
実は、私の大切なお友達のお子さん・・・我が家の次男坊・遥介(ようすけ)と同級生の

山保一己(さんぽ いっき)くんという現在1歳1ヶ月の男の子の事なのですが。。。

--
いっきくんは生後1ヶ月半で特発性拡張型心筋症と診断され、内科的治療を施しながら

入院生活を続けてきましたが、今年1月に余命半年から1年と宣告され、
昭和大学横浜市北部病院に転院して治療を続けています。
いっきくんを救うためには、(今の日本の法律では15歳以下のドナー登録は認められていないため)
海外での心臓移植しか残されておりません。
それには莫大な費用がかかります。
その費用は個人では到底負担できない巨額のため、先月「いっきちゃんを救う会」が結成され、
ボランティアで募金活動が行われています。(一部"いっきちゃんを救う会"より参照)

【いっきちゃんを救う会】
http://www.ikkichan.jp/
http://www.ikkichan.jp/i/(携帯サイト)

そして現在、現病院の先生の尽力もあって手術を受けるアメリカの病院の海外枠わずか5%の中に入ることができ、
4月15日に渡米することが決まりました。
ただ、必要費用の9,900万円には募金がまだ達しておらず、あと 2100万円(4/8現在)足りない状況にあります。

ワタシも同じ子供を持つ親として、出来る限りの力になりたいなと思い、微力ながら奔走してます。

お忙しい皆さんにこうしてメールすることに最初は躊躇ったのですが、小さな命が頑張っているのを考えるといてもたってもいられずにまたご両親の心配、不安を少しでもなくしてあげたい一心でメールさせてもらってます。


一番大きな反響があるのはマスメディア…テレビに取り上げてもらうことだと思うのですが、まだ新聞(読売新聞朝刊、神奈川新聞朝刊など)に掲載される程度です。いっきくんパパの地元が北海道ということで、先日ニュース用にビデオ素材を撮ったという話しは伺ってますが放映されたかどうかは確認が取れていません。

みなさんに無理のない範囲で、募金そして周囲への告知やブログや日記、ご友人たちにお話し頂けたら・・・チラシは私の手元に約1500枚ほど頂いているので、ライブなどで配布できるよなど、必要とあらばすぐにお送りします。

ワタシは文章が下手なので、主人のサイトにある日記(http://blog.livedoor.jp/yoshihiko_chino/)をみて頂けたら、もっとわかりやすいかも知れません。こちらのサイトにリンクして頂くのもOKです。

私自身、こういう経験は初めてで、どうご協力をお願いをしていいかわからずもしも失礼な言い回しなどがあったらすみません。

小さな命を助ける為、どうか皆さんお力をお貸し下さい。
何卒よろしくお願い致します。
===引用終了

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# by ny_since1999 | 2009-04-09 13:15
2009年 04月 07日

Cultural difference

ネゴシエーション(交渉術)のクラスでのこと。今回の課題は、AlphaチームとBetaチーム、それぞれ6人ずつのグループに分かれて、とあるビジネス交渉をするというものだった。それぞれのチームには別々に情報が与えられ、それを基に交渉をしなければならない。Betaチームは様々な情報を与えられたわけだが、実はその他に以下のようなガイダンスも同時に記述されていた。

1、すべての決定は集団の合意でなされなければならない。
2、常にformal(公式)に振る舞うべし。相手と会う時には、常にお辞儀をすべし。握手をするよりもまず先に名刺の交換をすること。
3、直接的よりも間接的な表現用いるべし。 同じ質問を繰り返すべし。Noというべからず。that would be difficultと答えろ。などなど。
さて、これらの仕草はどこかで見覚えのある振る舞いではないだろうか? そう、極端ではあるが日本人だ。

一方あとから確認したところAlphaチームには全く異なるガイダンスが渡されていた。それは以下のような内容だった。

1、フレンドリーに振る舞うべし。
2、効率を重視しろ。
3、YesかNoをはっきり要求すべし。
4、感情をむき出しにしろ。などなど
そう、これは極端な例ではあるがアメリカ人のスタイルだ。

要するに、今回のネゴシエーションのポイントは、文化の異なる相手と交渉する時には一体に何が問題となるか?を学ぶことにあった。その意味で、今回のエクササイズは非常によく構築されていていた。両チームともに、与えられた条件をしっかり守って交渉に臨んだため、非常に現実味あふれるネゴシエーションが実現した。あくまでエクササイズだったが、文化の相違が如何にネゴシエーションプロセスに影響を与えるかを知る上で、多くを考えさせられる意義ある授業となった。

実は、僕は同時並行でもう一つ全く別のことを授業中ずっと考えていた。それは文化や企業カルチャーなどの話になると必ず比較されるのが日本とアメリカだという事実のことだ。このことは、今回のネゴシエーションのクラスが特異なわけではない。実は、アメリカに来て以来、文化の話になると、ほとんど必ずといっていいほど「日本vs アメリカ」という構図を経験してきた。思うにそこには理由が二つ存在すると考える。一つ、それは実際にアメリカと日本カルチャーが大きく異っているという事実だ。歴史が浅く、異文化で成り立ち、Innovationを繰り返してきたアメリカ。一方、悠久の歴史を擁し、他国を寄せつけない鎖国的思想で発展してきた日本の文化。その二つはあまりにも似つかないのは紛れもない事実。そしてもう一つの理由。それは日本が世界第二位経済大国だからではないだろうか。もし日本がアジアおいてone of themにすぎない存在だったのならば、きっとアメリカと日本比較などそもそもされはしないだろう。世界の学者たちが日本の異文化性に目を向けるのは、日本が経済大国だからだ。さもなくば、日本なんぞにそもそも興味を持たないだろう。

バブルが崩壊してから20年。急速な高齢化と急速な若者の弱体化が休むことなく進む日本。その現実とは裏腹に、異国の教育の場で、”いまだに”日本が頻繁に登場してくるのは日本人として嬉しくないといったらそれはウソになる。ただ、はたして世界はいつまで日本に対して一目を置いてくれるのだろう。そんな根源的な疑問が内から湧いてくるのは僕だけだろうか。はたして日本という国はいつまで、世界第二位の経済大国という枕詞を使えるのだろう。

20年後、ネゴシエーションのクラスで扱う相手が日本ではなく、インドになっていないことを祈りつつ、本日のブログはここで筆を止めることにする。
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# by ny_since1999 | 2009-04-07 23:07
2009年 04月 02日

Wharton International Cultural Show

Wharton International Cultural Show。やくしてWICSが開催された。世界の各地から集まった学生たちがそれぞれの出身国の文化を踊りや楽器の演奏を通して披露するイヴェントだ。もちろん、その中には日本のチームの参加している。今年の日本チームの催しはソーラン節。ペンシルバニア大学の日本人大学生も多く参加してくれて、非常に若いチームが実現したようだ。大学生はMBAとは10歳以上も離れている。やはり見ていて明らかに若い!

So-ran Bushi

短期間での練習だっただろうに、完成度は非常に高かった。ダンサーの息の合ったダンスに正直驚いた。ダンサーの皆さん、本当にお疲れ様でした!
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# by ny_since1999 | 2009-04-02 23:31
2009年 03月 30日

Takeaway from WBC

WBCが終了しておよそ一週間が経過した。あの感動と興奮はまだ僕の体にはっきりと残っている。ここ数日、多くの日本のメディアは、“WBCのその後”を国民に伝えるのに奔走している。WBC決勝では平均視聴率が43%に達したそうだ。そして優勝の瞬間ではなんと視聴率は56%にも上った。単純計算では、国民の半分がWBCに夢中になっていたことになる。いわんや、僕自身もそうだった。アメリカの東海岸では、WBCの試合は深夜時刻。優勝が決まったのはおよそ午前2時。あくる朝テストがあるにも関わらず、僕はそれを忘れて日本の奮闘を応援した。どうやら僕も日本人のようだ。

優勝の瞬間。アナウンサーが、興奮の渦の中で、こんなことを叫んだことが印象的だった。

「世界に対し誇りと名誉を失いかけた日本にサムライジャパンが自信と勇気を蘇らせてくれましたッ」。

きっとあと二週間もすれば、このWBCの話がメディアを賑わすことはなくなるだろう。これは熱しやすく冷めやすい日本人の悪い所でもある。だが、あの勝利の瞬間、侍ジャパンが達成したV2という偉業が日本国民に自信と勇気、そして希望を与えたことは真実だと思う。そして、今僕たち日本人に必要なのはその希望と勇気なのだと思う。

僕の好きな本に司馬遼太郎氏の“坂の上の雲”という本がある。これは明治維新後に日本が国家として成長していった姿を克明に描いた壮大な歴史小説。日清戦争と日露戦争を通し、鎖国から明けたばかりの小国日本が清とロシアという大国を撃破し、世界の地政学地図を変えるロマンあふれる真実の物語。破竹の勢いで成長する日本のその姿は、正に坂の上の彼方にある雲を目指して一直線に走る姿そのものだった。二つの戦争の勝利で、世界に通用する軍事力を世界に見せつけた。国家の発展と成長は国民を鼓舞した。そして、その国民のエネルギーこそがまた次なる成長のエンジンとなった。相乗が相乗を重ねた。

太平洋戦争。日本は負けた。国民は全ての希望を失った。だが、日本は再び立ち上がる。そう、戦後の復興による経済成長だ。西ドイツの奇跡といわれた経済の発展をも凌駕し、42年にものぼる奇跡の成長を重ねた。こんにち、かつて日本が経験したほどの成長を人類は他では経験していない。いわんや国民は沸いた。Japan as No.1。怖いものなど存在しなかった。誰もが、明日の繁栄を信じていた。

1989年。日本経済は歴史的ジャンクションへ。そうバブルは頂点に達し、崩壊へと舵をきった。僕は11歳。正直、僕はバブルの繁栄の記憶がない。それもそのはず。小学生の少年がその経済の発展をどれだけ肌で感じることができようか。そう、僕は日本にかつて存在したバブル社会など何一つ経験していない。僕たちの世代は、早い話、強い日本のことなど全く知らない世代なのだ。かつての日本の活況は、僕たちにとって歴史に過ぎない。つまり、次世代の社会を先導する日本の若者たちは、“活況”というものをそもそも知らない。知っているのは、不況、あるいは失われた○▽という枕言葉。

さて、本題に入ろう。人間にとって希望や夢を持つことは何よりも大切なこと。夢や希望なくして如何にして成長あるいは上昇を実現できようか。そしてそれらを持たせる社会が存在することは更に大切だ。かつて、日本の成功は発展と国民の希望が相乗的な原動力となり奇跡の成長を実現した。こんにち、アメリカ的新資本主義が崩壊し、世界経済に大きな傷を残したことは周知の事実。無論、アメリカ自体が被った傷は決して浅くはない。だが、政策自体には賛否両論はあるものの、オバマという新しいリーダーが生まれ、彼の情熱が多くの国民に夢と希望を与えたのは事実だと思う。そして、その夢と希望がアメリカにある限り、きっとアメリカはいかなる逆境も乗り越え、大国であり続けるだろう。一方の日本。こんにちの政治には、希望を持てるどころか信頼を持つことすら難しい。たった2年の間に、二人もの内閣総理大臣が途中で職を逃げ出した。閣僚は酔っぱらい世界に日本の政治のレベルを露呈した。野党代表はスキャンダルに巻き込まれ、信頼をなくした。言わずもがな、こんにちの政治同様、こんにちの日本の経済に明日を見ることは中々難しい。そして上述の如く、そういった社会に生きる日本の多くの若者たちは、“輝く”ということを知ることなく大人になっている。くしくも、バブルが崩壊した時に生まれた子供たちは今年で二十歳となり大人をむかえることになる。はっきり言おう。希望も夢もない国が繁栄することがあるはずもない。

言いたいのはこういうこと。今、日本人に必要なのは正にその希望なのだ。経済に対してでも、政治に対してでも、あるいは身近な何かに対してでも何でもいいのだ。日本には決定的に希望がかけている。だがここで忘れてはならないのは、これは卵と鶏の議論ではないということ。希望ある国家が希望ある人間を創造するのは事実だが、今日本が立ち直るためには、まず希望ある個人が現れなければならない。ちょっと大げさだけど、希望ある個人の集合こそが希望ある国家をつくると思う。1人、2人、そして10人、100人と希望と勇気を持ち果敢に何か挑戦できる人間が集まったときはじめて、かつて日本が経験したあの“坂の上の雲”を今一度再現できるのかもしれない。

WBCでの勝利は希望と勇気を国民に与えてくれた。アナウンサーが言っていたことは、僕は真実だと思う。次は僕たち自身が人々に希望と勇気を与えられるだけの挑戦をしなければならない。きっと、それがWBCから国民が受け取った一番のTake awayなのだと思う。次のWBCは2013年。その時までに、是非とも日本には”希望ある国”へと大きな変貌を遂げていてほしいものだ。その切欠をつかむことでもかまわない。いつの日か、僕たちの国が“坂の上の雲”のその“坂”に立てているかどうかは、きっとこれを読む読者の皆さんの一歩にかかっている。

追伸
松井秀樹氏には是非次回のWBCには参加してほしいな・・・ 
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# by ny_since1999 | 2009-03-30 17:02
2009年 03月 26日

Meaningful days

東京から客人あり。
二日間、時間を忘れて語る。
わざわざ、僕に会うためにこの地まで足を運んでくれた。

人生、生き方、夢、絆、プライド、Passion.
未来、社会、時代、使命、上へ、遠くへ、Innovation。

いろいろ話した。彼が支出した10万円の航空券に相当するだけのバリューを僕は彼に与えられたのかは僕が知る由もないが、少なくとも時間を忘れ真剣な話ができた。そして僕にはそれが大きなバリューだったことは事実。

Sよ。
3か月後東京で会おう。
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# by ny_since1999 | 2009-03-26 23:47
2009年 03月 24日

WBC

感動したッ!!
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# by ny_since1999 | 2009-03-24 23:11
2009年 03月 23日

Learn More  Do More Be More

2年前の今日、僕はWhartonに合格した。ブログを書き始めたのもその日から。あの日、僕が歩むであろう2年間は想像もできなかった。そして今日、その2年を経験した自分がここに存在する。今この瞬間、改めて僕が費やした2年という時間の重みとその価値をかみしめている。僕の選択に誤りはなかった。今、自信をもってそう言える。

卒業まで残すはあと2か月。残された期間で僕がすべきこと、それはきっとWharton の校訓に書かれていることの通りだと思う。

Learn More
Do More
Be More

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# by ny_since1999 | 2009-03-23 23:05
2009年 03月 22日

no time

火曜日のNegotiationの試験勉強に追われています。

以上
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# by ny_since1999 | 2009-03-22 02:49
2009年 03月 20日

Crossroad

In Lewis Carroll's Alice's Adventures in Wonderland, Alice finds herself at a crossraods,

Alice asked the cat, "Would you tell me please, which way I ought to go from here?"

The cat replied, " That depends a good deal on where you want to get to."

Alice, " I don't much care where"

Cat, " Then it doesn't matter which way you go".


Takeaway: You'll Never Hit the Target if You Don't Aim
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# by ny_since1999 | 2009-03-20 06:01
2009年 03月 18日

The 60 days party

Wharotn Class of 2009が一同に集まり、卒業までの60日を祝う。
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学長も参加して、スピーチ。
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あと60日卒業だ。
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# by ny_since1999 | 2009-03-18 23:44
2009年 03月 17日

Two months from today

いよいよ最後の学期が始まった。
The beginning of the end has begun..... 

今期受講する科目は、
Intermediate Chinese
Negotiation
Fixed Income
は第三クォーターに引き続き受講。

そして、今クォーターは新たにCorporate Governance を受講することにした。こんにち世界の企業が不況という宿痾に苦しむ中、その病の発端となったアメリカではCorporate Governanceをどう考えているかに極めて興味があるからだ。授業の内容は、僕なりの視点を入れて今後もブログに記録してゆきたい。

スケジュールが合えば、もう一つくらい新しいクラスの受講を考えている。


さて、今日は3月17日。今日からちょうど2か月後が卒業式だ。
いよいよ迫ってきた。

明日は、class of 2009の学生がthe 60 Days Party と称し、大きなpartyを開くことになっている。

いざ。
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# by ny_since1999 | 2009-03-17 23:45
2009年 03月 13日

Stars on Ice

a0100263_4332411.jpgフィラデルフィアに”Stars on Ice” のツアーがやってきた。アイスフィギュアスケートの歴代のオリンピックチャンピョン、ナショナルチャンピョンが一同にそろい華麗なパフォーマンスを見せてくれる。友人が偶然チケットを僕に譲ってくれたこともあり、今日そのパフォーマンスを見物することになった。

市内にある僕の家から車でおよそ15分。そこには多くのスタジアムが構える地区に待ち構えていた。野球、バスケット、etc。そこはまさにエンターテイメントが集合した地。思えばアメリカに来てはや2年。毎日学校と家の往復ばかりで、実際僕はフィラデルフィアの街のことをあまりよく知らない。無論、エンターテイメントなんぞは見たこともない。そんな中、弩デカイスタジアムが集まるエンターテイメントの地を見て、なんだかその光景が新鮮でもあった。今になって、アメリカの醍醐味を見たような気がした。もう日本に帰るというのに。

さて、”Stars on Ice” の内容は、言うまでもなく非常に僕を楽しませてくれた。観客は、皆ポップコーン、ホットドッグ、ダイエットペプシーを飲みながら、”雄叫び”をあげ、パフォーマンスに反応する。そんな観客の姿を目にし、自分が今アメリカという地にいることに改めて気づかされた。

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アメリカよ、あめりかよ。

アメリカで勃発したサブプライムから始まるstormが世界を吹き荒れてから久しい。アメリカ国内では失業率は上昇し、多くの低所得者層は生きるすべを失った。だが、果たして、地球を吹き荒れるこの不況という名のstormがアメリカの中流以上の人たちにどれほどの負の影響を及ぼしているのだろう。スタジアム一帯の駐車場を埋め尽くす車。金曜日の夜を家族でエンターテイメントを楽しむ多くの国民たち。決して僕の目にした人たちが母集団にはならないことを知りつつも、僕ははっきりと自分の中で呟いていた。不況が吹き荒れようが、株価が下落しようが、格差社会が拡大しようが、このアメリカという国はそれでも豊かな国。そしてその”国としての豊かさ”はそう簡単に消えはしない。

日本に戻る前に、アメリカのエンターテイメントをできる限り経験したいと思っている。


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# by ny_since1999 | 2009-03-13 23:29
2009年 03月 11日

Fifty who will frame a way forward

11日付の英紙Financial Timesにより選ばれし世界の50人。

日本からは日銀総裁の白川さんと、日産のゴーン。
当然、日本の政治からは一人たりとも選抜されていない。
一方、中国の躍進が目立つ。

下記のリストからは、時代の様々な潮流が見て取れる。

POLITICIANS
1: Barack Obama, 47 US president
2: Wen Jiabao, 66 Chinese prime minister
3: Angela Merkel, 54 Chancellor of Germany
4: Nicolas Sarkozy, 54 President of France
5: Gordon Brown, 58 UK prime minister
6: Vladimir Putin, 56 Prime minister of Russia
7: Tim Geithner, 47 US Treasury secretary
8: Lawrence Summers, 54 Director, National Economic Council
9: Hamad bin Jassem al-Thani, 50 Prime minister of Qatar; head of Qatar Investment

Authority
10: Wang Qishan, 60 Vice-premier, China
11: Barney Frank, 68 Chairman, House of Representatives financial services committee
12: Steven Chu, 61 US energy secretary
13: Olivier Besancenot, 34 French party leader

CENTRAL BANKERS
14: Ben Bernanke, 55 Chairman, US Federal Reserve
15: Jean-Claude Trichet, 66 President, European Central Bank
16: Zhou Xiaochuan, 61 Governor, People's Bank of China
17: Mervyn King, 60 Governor, Bank of England
18: Masaaki Shirakawa, 59 Governor, Bank of Japan
19: Mario Draghi, 61 Chairman, Financial Stability Forum and governor, Bank of Italy
20: Mark Carney, 43 Governor, Bank of Canada
21: Miguel Ordóñez, 63 Governor, Bank of Spain
22: William Dudley, 56 President, Federal Reserve Bank of New York
23: Jacques de Larosière, 79 Honorary governor, Banque de France

REGULATORS
24: Adair Turner, 53 Chairman, Financial Services Authority
25: Sheila Bair, 54 Chairman, Federal Deposit Insurance Corporation
26: Mary Schapiro, 53 Chairman, Securities and Exchange Commission

HEADS OF INSTITUTIONS
27: Jaime Caruana, 56 General manager, Bank for International Settlements
28: Dominique Strauss-Kahn, 59 Managing director, International Monetary Fund
29: Robert Zoellick, 55 President, World Bank
30: Pascal Lamy, 61 Director-general, World Trade Organisation

INVESTORS
31: Lou Jiwei, 58 Chairman, China Investment Corp
32: George Soros, 78 Founder of Soros Fund Management and Open Society Foundation
33: Warren Buffett, 78 Chairman, Berkshire Hathaway
34: Laurence Fink, 56 Chief executive, BlackRock

ECONOMISTS
35: Robert Shiller, 62 Professor of economics, Yale University
36: Montek Singh Ahluwalia, 65 Deputy chairman, Indian Planning Commission
37: Paul Volcker, 81 Chairman, Economic Recovery Advisory Board
38: Paul Krugman, 56 Professor, Princeton University; columnist, The New York Times
39: Nouriel Roubini, 49 Chairman, RGE Monitor
40: Leszek Balcerowicz, 62 Professor of economics, Warsaw School of Economics

BANKERS
41: Lloyd Blankfein, 54 Chief executive, Goldman Sachs
42: Jamie Dimon, 52 Chairman, JPMorgan Chase
43: Stephen Green, 60 Chairman, HSBC
44: Michel Pébereau, 67 Chairman, BNP Paribas

INDUSTRIALISTS
45: Carlos Ghosn, 55 Chief executive, Nissan and Renault
46: Indra Nooyi, 53 Chief executive, PepsiCo
47: Eric Schmidt, 53 Chief executive, Google

MEDIA/ACADEMIA
48: Arianna Huffington, 58 Editor-in-chief, The Huffington Post
49: Rush Limbaugh, 58 Host, the Rush Limbaugh Show
50: Kishore Mahbubani, 60 Dean, Lee Kuan Yew School of Public Policy
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# by ny_since1999 | 2009-03-11 23:16
2009年 03月 10日

男道

a0100263_11481480.jpg直球。

本の表紙とは裏腹に、深い本。
学び多き本でした。

お時間のある人は是非読んでみてください。
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# by ny_since1999 | 2009-03-10 23:43
2009年 03月 09日

Social Expansion

試験が終わり、途中まで読みかけていた「貧困のない世界を創る」(Muhammad Yunus著)を一気に読み終えることができた。何度も何度も、頷きながら僕はページをめくった。それほどに深く、それほどにじっくりと考えさせてくれる本であった。
 
Muhammad Yunusはグラミン銀行の創設者。知る人も多いと思うが、彼およびグラミン銀行が2006年度ノーベル平和賞を受賞した。世界でも最貧国のひとつとされるバングラデシュで、貧しい人々に無担保で金を貸し、彼らが自活できるように援助の手を差し伸べる。返済された金はさらなる貸し出しにあてられる。それがグラミン銀行のビジネス。貸し出されるのはたいていの場合、ひとりあたりたった数十ドル程度のお金だ。

かつて、Muhammad Yunusは大学の経済学の教授だった。それは世界経済の中でうごめく数億ドルというお金のトレンドを理論で教えるお仕事。当時、Yunusはそれなりの給与をもらい、自分のキャリアの構築に必死に励んでいたという。だがある日Yunusは社会の現実を見ることになる。貧困が蔓延する村に足を踏み入れた時のこと。多くの人がわずか数セントの借金を返せずに苦労していた。Yunusは、すかさずそういった借金に苦しむ人たちがその村にどれだけ存在し、どれだけの額のお金を必要としているかを調べた。なんと42人の人々が合計でたったの27ドルのお金を返せずに苦しんでいた。その瞬間、自らが学校で教えている理論が全て空虚に感じられた。Yunusは、そこで人々を救うことを決意した。

マイクロクレジットと呼ばれるこの手法で、グラミン銀行は多くのバングラデシュ国民を貧困から救ってきた。その数は700万人を超える。従来の銀行家の発想であれば、貧しい人に金を貸しても返済されるはずがないというのが常識であった。ところが、グラミン銀行が貸し出した金の99%以上は利息付きできちんと返済されているのだという。かつて銀行から全く相手にしてもらえなかった貧しい人々が、マイクロクレジットによって得た資金で何かしらの商売を立ち上げ、自分の置かれた境遇を自力で改善している。そして、いまやこの銀行の株の94%は借り手自身が所有している。貧しき者が銀行のオーナーになれるなんてことを、これまで一体誰が真面目に考えただろう?

政府や従来の銀行が成しえなかったことを、一人の経済学者が一企業家として成し遂げたわけだ。Yunus曰く、「ちょっとしたお金で、貧困にあえぐ人々が喜んでもらえるんだ。それを見て僕もうれしいし、貸付業社もお金を返してもらえてうれしい」。世の中が不公平なのは、そのきっかけすらも与えられないまま、食うや食わずの生活から抜け出せないでいる人々が大勢いることだ。どこの国でも、政府はこの現状を打開する原動力となりえていない。

Muhammad Yunusのこのような取り組みは、現在、ソーシャル・ビジネスとして世界各地で展開されている。その進歩と発展には目を見張るものがる。それは時として感動さえを生む。だが逆説的だけど、僕はその“ソーシャル”という言葉に多少なりとも疑心を抱いている。昨今、SRI(Socially Responsible Investment)やCSR(Corporate social responsibility)という言葉を頻繁に耳にするようになった。CSRとは、企業とは社会のStakeholder(利害関係者:消費者、株主、環境、従業員 etc)の全てに責任があるという考え方。つまり、企業は利益第一主義を追求するのではなく、社会の繁栄を追求しようというのがCSRの基本概念だ。僕の疑心とはこうだ。はたしてどれほどの企業が本当にこのCSRというものを真剣に考え、実際に行動を起こしているかということだ。現実はこうだ。企業の多くは、CSRを謳う綺麗なパンフレットを作成し、自分たちがいかにCSRに忠実だということを一生懸命アピールしている。僕にはその全てが、消費者あるいは投資家のエモーションに訴えかけるマーケティング活動の一環にしか見えない。カラー印刷の小奇麗なパンフレットを数千部、あるいは数万部作成するよりも、その費用と時間を他のモノに使いうことはできないのかといつも思ってしまう。本当に企業が真のCSRを追求するのならば、自らの社会貢献活動をPromote(宣伝)するよりも、まずは実際に実行すべきではないのか?実際に社会貢献に少しでも時間とお金を費やすべきではないのか?

話をソーシャル・ビジネスにもどそう。Yunusが主張するようなソーシャル・ビジネスの最大の目的を一言で表すならば、それは社会そのものの繁栄だ。だが、こんにち僕たちが生きるこの社会では、その社会全体の繁栄に決して重きは置かれてはいない。現実はこうだ。先進国社会の発展のために、発展途上国は、無秩序な環境汚染や、自然破壊などの犠牲を被っている。Yunusは、そんな社会の姿をPMB(Profit Maximizing Business)の集合体と表現している。多くの企業群は株主のために利益最大化に奔走している、それがこんにちの社会の姿だという。昨今の金融恐慌の発端は、この行過ぎた資本主義、行き過ぎた利益第一主義がもたらした負の遺産であることは周知の事実。ソビエトが崩壊し、資本主義が世界の標準となってからおよそ20年。我々人類は、今一度、このPMBが前提に成り立つ社会構造を見直す時期に来ているのかもしれない。

さりながら、僕はその資本主義の仕組み自体に異議を唱えているのではない。“できる”ものが“富む”ことを抑制されてしまう世の中から如何にしてInnovationが生まれるというのだろう。ここで一つ日本の例にあげて、このことを考えてみたい。過去一年、日本では多くの非正社員が職を失った。そのことに対し、各種メディアや多くの団体が異を唱えた。相乗が相乗を繰り返し、この非正社員の解雇は社会問題にまで発展した。そのような社会の反発を目にし、国はそのような非正社員を如何にして保護するかの議論に奔走した。だが僕はそのような日本社会の動きに大きな疑問を抱いている。国がもし非正社員の保護のためにお金を使うのならば、それはお金の使い方として正しいとは思えないからだ。経済の低迷が危ぶまれる日本といえど、新技術の開発や、革新的なサービスの創造のためにリスクをとって日々情熱をもって挑戦する人間が多く存在する。そうした可能性を持った人間たちにお金を費やさずして、はたして国家の成長はあり得るのだろうか? 僕は疑問でならない。大前健一氏曰く、「フリーターや、ニート。ダメなやつは、どんなに金をかけてもダメ。そりよりもInnovationにお金をかけなければ国は成長しない」。過激な表現だが、僕は、大前氏の視点が間違っているとは思わない。

とはいえ、「ダメなやつはダメ」で終わってしまっては、技術革新に成功したとしても社会の繁栄がはたして成功するかどうかは疑問がのこる。富む者は、更に富み。富まぬ者は、更に社会の底辺へおいやられる。いずれ貧困は人の精神をもむしばむ。ひいては、それが多くの犯罪につながること目に見えている。それがはたして社会の繁栄と言えるのか? 現実に、こんにち、世界の最も豊かな人々に相当する5000万人の人々(上から1%)が得る収入は、下から57%の30億人以上もの人々が得る収入をも上回っている。これがこの地球の現実。はたしてこれは僕たちが求めている姿なのだろうか? 

ではどうするか?それを阻止するためには、社会の底辺で生きる人たちにも同様の機会を持てる仕組みが必要だ。実際に、以前こちらにも記したけれども、世界第二の経済大国の日本ですら貧困は無視できない問題だ。この国には、いくら頑張っても貧困の呪縛から逃げることのできない構造的な問題に苦しむ国民が多く存在する。そしてそんな現状を打破するためには、言わずもがな、“できる”者たちが仕組み作りに挑戦しなければならない。その一つの形が、Yunusが先駆者となったマイクロファイナンスなのかもしれない。もちろん、マイクロファイナンス自体が日本で活躍できるとは思わない。だが、“概念”としてそこから学べることは非常に多い。大事なのは個々人の選択の自由が保障されることだ。その先は各自の意志で選べばいい。こんにちの日本の現実は結果の平等を保障するための仕組みづくりが国によりせっせと進められているように思えるが、大切なのは結果ではなく、機会の平等だ。

かつてない恐慌により深刻なダメージを受けているこんにちのworld society。この現象が、企業の利益追求が善とされてきた社会の反動で生まれたとするならば、僕たちは今一度社会の歩み方を再定義する必要がある。企業利益の最大化が重要か?それとも社会の繁栄が重要か?

くしくも、ソーシャル・ビジネスの先駆者ともいえるMuhammad・Yunusは、僕たちWharton Class of 2009の卒業式に出席してくれる。資本主義の中枢たるWall Street のファイター達を長年にわたり送り出してきたThe Wharton School。Yunusはそんな僕たちにどんな言葉を投げかけてくれるのだろう。その日、Yunusの言葉がこれから世界へ飛び立つ資本主義の申し子であるWharton MBAの心に届いたならば、きっと未来の資本主義は新たな形を見せるのかもしれない。

卒業式、僕たちWharton Class of 2009 はYunusからきっと大きなmissionを授かることになる。
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# by ny_since1999 | 2009-03-09 10:21