2007年 08月 28日
先週は、Accountingのplacement examが実施された。これに合格すれば9月から始まるsemesterで“一つ上”のクラスを履修する権利を得ることになる。自分としては、独学ではあるが、かつてAccountingを勉強したこともあり、基本を学ぶことは大切ながら、また一から勉強するのは時間の無駄であると判断し、当試験を受験することにしていた。23日に実施された試験は予想に反し非常に難しかったが、何とか合格。これで、これまで受験した3つの試験は全て合格したことになる。底辺にくらいつきながらの合格であれ、合格は合格。合格の後のビールは一味も二味も切れ味が違う。 そんなこんなの試験続きの日々ではあるが、先週僕をもっともinspireしたのは決してAccountingの試験の吉報ではなかった。それは何か?それはGliead Sher氏による特別レクチャーであった。彼は、かつてイスラエルとパレスチナ間の紛争に歯止めをかけるべく、重要な役割を担った人物。イスラエル側のチーフネゴシエーター(交渉人)として、1999-2000に開催された、キャンプデービットサミットでは、両地域の緩衝役を演じた。 彼曰く、「僕の役目は個人的な交渉ではない。僕の周りにはチームがいる。国民がいる。相手一人を納得させるだけの交渉とは違う。自分の周りにいる、多くの人間を満足させる展開を歩まなければならない。そしてそれは相手側に対しても同じ。相手も一人ではない。相手にもチームがあり、その後ろには多くの人たちがいる。そして、その交渉は人だけの問題でもない。歴史、宗教、政治etc、多くの要素が含まれている。」 目の前で語る彼の言葉は、僕に多くのことを教えてくれた。彼は、“命”をかけて戦った。いつ、過激派に命を狙われるかわからない。それでも彼は己を信じ、そして己の道を歩んだ。 世界には、多くの紛争や戦争が起こっている。この瞬間でさえ、多く人たちが恐怖に怯えて、実際に多くの人が悲しい死を遂げている。僕たち日本人は、その現実を果たしてどれほど認識しているのだろうか。TVや新聞からつわたる情報をどれほど理解しているのだろうか。少なくとも、僕は”表面的”だったといえる。それゆえにGliead Sher氏の話は本当に心に響いた。 「日本から遥か数千キロ離れた世界では、それが現実なんだ」 僕は、まだ若造。きっと、僕は世界の動めく多くのことの本質をほとんど理解していないに違いない。TVを見るだけじゃだめ、本を読んで賢くなった気分でいるだけではだめ。やはり実際にactionを起こした人と会い、その人を感じる、それこそが僕には必要だ。それを再認識できた一日だった。
by ny_since1999
| 2007-08-28 00:31
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人生の日記です。 写真はシルクロードの玄関、西安から・・・。過去:日本を変えるために生まれた会社とともに生きる。現在:University of Pennsylvania The Wharton School 未来:アジア市場に夢を描く。 by NY_since1999 カレンダー
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